本格黒胡椒カレー
ふんだんに使った黒胡椒の風味が効いたカレーです。ひと味違う辛さを
お楽しみ下さい。
材料：
牛筋１パック、赤ワイン一本、玉ねぎ２つ、野菜ジュース１本
玉ねぎ２つ、野菜ジュース１本、牛バラ１パック
ローリエ、ニンニク、ブラックペッパー（粒）、セロリ、シナモン
ターメリック、クミン
1.
さかのぼる事１日前、おやつのバナナ焼きなど作っている真横で、
作戦は着々と進行していたのだった。
熱した鍋に次々と放り込まれる牛筋。焦げた肉の上に注がれる瓶３／４の
赤ワイン。冷蔵庫の片隅から発見されるしなびたセロリの切れッぱし、
芽がでたニンニク。ローリエ２枚。秘密警察に連行された彼等は遂に釜ゆで
の刑に処せられ、その悲劇の生涯を終えた。（あと、お湯は目一杯いれます）
2.
とろ火でとろとろと何時間も煮込み（大体昨日は４時間くらい）途中で炒めた
玉ねぎのみじん切りなど入れてさらに煮込む（今朝から３時間くらいかな）と
こんな感じになります。とにかく今回は時間が勝負。焦げ付かない様にお湯を
足しながら気長に煮込んで下さい。はっきり言ってこの段階でも充分旨い筋
煮込みになってます。
3.
で、やわやわふるふると、とろける様な牛筋その他をここで全部ミキサーに
かけてしまいます。本当は漉し器で漉すのがベストですが、勿体無いので、
ミキサーでやります。ちなみにミキサーは蓋をしっかりしましょうね。僕の
場合、蓋がふっとんで辺り一面中味が飛び散り、ものすごーくおこられました、
女房に。（そういう異変を察してすっ飛んでくるカンは物凄いものがある）
4.
ミキサーはなるべく長時間かけて、なめらかーになる様にしましょう。
出来上がりに影響します。で、こいつにカゴメ野菜ジュース１本をどぼどぼと
入れてまた火にかけます。その際、ローリエなど入れ直し、新たに大量に出て
くるアクを丁寧にすくいとりましょう。あと、コンソメの素などあったら
、
２、３個入れておきます。あとシナモンも２、３振り。
5.
更に煮込む事１時間、この頃になると部屋中うまそうなシチューの香りで
いっぱいになっているはずです。さあ、そろそろ具でも用意しましょうか。
今回はなるべくシンプルに、マッシュルームと肉だけにしました。まちがっても
じゃがいもなんかいれません。マッシュルームは薄切りにしてソテーします。
１パックだから１０こくらいかな。
6.
はい、マッシュルームをいれました。ここら辺で僕はものすごーく迷ってます。
牛筋のゼラチン質が生み出す深いコク、部屋中に漂う旨そうな香り。はっきり
いって今、目の前にあるのは、もはや出来上がっているビーフシチューに
外なりません。ああ喰いたい。今すぐ喰いたい。でも今日はカレーを作ると
決めたので負けてはなりません。
7.
これが今回のカレースパイスです。普段はレッドペパー、クミン、ターメリック
なんかをベースに作りますが（クミン大量投入がミソです）、今日の裏コンセプト
として神保町某店のカレーを再現する事にあったので、（推測レシピとして）
レッドペパーを入れずに、大量の黒胡椒（今回粒胡椒をコーヒーミルで挽きました
が、だいたい粉のブラックペッパー１／２瓶程）とクミン大さじ１、ターメリック
小さじ１でいってみました。水溶きしてあります。
8.
カレースパイスをいれると、ビーフシチューは一瞬にカレーになりました。
さらば、びーふしちゅー。で、軽く煮込んでいるあいだに具である牛バラを仕上げ
ましょう。喰いやすい大きさに切ったら塩コショウして軽く小麦粉をまぶし、
バターを引いたフライパンで軽く火を通し、最後に赤ワインを軽く注いで香りつけ
します。バターがポイント。あと火は通し過ぎない様に。
これをカレーに入れて、２、３分煮込み（煮過ぎない様に）、最後にバターを大さじ
1くらい落として火を止めます。
9.
出来ました。黒胡椒の辛さは直接的で、しかもすっと直ぐに抜ける
辛さです。ああ、◯◯の味に近いなあ。（多分もう一日煮込めば完成だった）
さて、結構手間がかかる今回のカレーですが（カレーばっかり）
シチューの手間がめんどくさい人は市販のデミグラスソースの素でも結構
いけるのではと思います。ただし牛筋のコクはでないけど。
僕的には成功でしたが、タイカレー好きの女房はちょっと物足りなかった
みたいです。（唐辛子の辛さがないのが不満らしい）
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